武田 憲吾 | コマーシャル&インダストリアル
シニアマネージャー
C&Iチームはどういう部署ですか?
製造業向けにサポートをおこなっています。大きく分けると、製造業の事業構造改革全体のコンサルティングと工場を統廃合する際のプロジェクトマネジメントの2つのサービスを提供しています。
例えば、工場の統廃合の場合は、生産設備を取捨選択し、必要な設備は再配置、不要な設備は売却という流れになります。工場が閉鎖されるケースにおいては工場全体の機械設備を売却するというプロジェクトになるため、クライアントと一緒にプロジェクトを進めていくのですが、そのプロジェクトマネジメントをGBJが担うという役割になります。できるだけ機械設備を売りたいというクライアントの希望があります。汎用的な設備であれば簡単に売却できると考えてしまいますが、現地に見に行って細かい部分を詰めていくと、機械を運び出すこと自体が難しいことが分かったりします。壁を壊さないと出せないとか、大きなクレーンがないと降ろせないとか、そのクレーンの組み立てに1週間も工期が掛かるとか、機械設備の価値価格よりも、そういった費用が高くなってしまう場合も十分あり得るのが、機械設備の売却の難しさかなと実感しています。できるだけ早い段階でGBJが関われると、そのあたりもアドバイスをすることができるので、より良いご支援になるのではないかと思っています。
国内のクライアント対応だけの場合は日本語での仕事になりますが、機械設備の買い手には国外バイヤーもいるため、その際はメールや電話でのやりとりとなりますが全て英語になります。他にも日系企業の海外工場閉鎖プロジェクト等の場合は出張もありますし、現地エージェントやゴードン・ブラザーズ・グループメンバーとのコミュニケーションは英語でおこないますので、C&Iチームのメンバーは英語ができるに越したことは無いかなと思います。
チームのもうひとつのサービスである製造業の事業構造改革全体のコンサルティングは、事業構造改善に必要な計画策定からプロジェクト実行までの全てをそれぞれのクライアント向けにカスタマイズしてご支援するものです。工場統廃合のアドバイスや機械設備の買取だけでなく、品質や生産性、納期等を大きく改善する自動化のプラットフォーム構築等についてもワンストップでサポートを提供しています。
加えて、私自身はマーチャントとして機械設備の評価業務のサポートもおこなっています。マーチャントは鑑定評価書を書くわけではありませんが、実際にモノを見に行って、価値評価を見極める助言をする仕事をしています。機械設備だけではなく、原材料・仕掛品・製品など、いわゆる在庫の評価も、バリュエーションチームと一緒におこなっていて、中々面白い仕事だなと感じています。
これまでのキャリアとGBJに入社したきっかけは何ですか?
産業用設備の売却と評価を行う外資系企業に10年程勤めていました。余剰設備を売買するオークションのプラットフォーム(=マーケットプレイス)を売り主に提供するという仕事です。マーケットプレイスには機械設備を買いたいお客様が沢山いるので、不要となった設備をプラットフォームに載せて販売する提案をして、売れたら手数料をいただくという形でした。機械設備はカテゴリーが多様なため、特化型の専業でやっている人が多く、自分の知っている機械以外の事は知らないという人が殆どです。たまたま自分はマーケットプレイスを提供していたため、工作機械、産業機械、分析機械と様々な分野の機械を扱う機会があって、幅広く知識を得ることになりました。
その勤めていた外資系企業が急に日本から撤退することになり、転職先を探していた時に、ふとGBJからもらったメルマガの事を思い出したんです。機械設備を担保としたABLについてだったかと思いますが、当時はどうやって機械設備でABLをやるんだ?なんて思っていましたが、同じようなことをやっている外資系の会社があるのを思い出し、連絡をしたところ、ご縁があって入社することになりました。GBJでもC&I事業をこれから本格体にやっていくという丁度良いタイミングだったように思います。
GBJで働いていて感じるやりがい、入社して良かったことはありますか?
機械設備の評価がビジネスになるということを初めて知りました。前職でも評価をやっていましたが年間に1、2本位でしたし、市場のニーズがあると思っていませんでした。
GBJではABLなどの担保目線での評価はもちろんのこと、減損会計時等の評価もあり、マーチャントとして年間30本程の評価に携わっています。やりがいもありますし、大変面白いと感じています。
自分は手足を動かしたい方なので、現場に行って自身の目で機械設備を確認し、プロジェクトを進めたいと思っています。大きな工場の場合、隅々まで見るには結構時間がかかりますし、きちんと見れば課題も見つかります。行って見ないとわからないこともあるため、百聞は一見に如かずということで、現場に行くのをモットーとしています。機械設備そのものが好きというのもありますけどね。