DATE
2021年05月26日
去る2021年5月13日に、弊社の親会社であるGordon Brothersのブランド部門が、TMA UK(英国ターンアラウンド・マネジメント協会)にてオンラインウェビナーを開催しました。
「The Evolution of Consumer Brand Investments(小売ブランド投資戦略の進化)」と題し、現在、厳しい事業環境の中にある小売業界で、ブランドが今後生き延びる道として、ライセンス事業の再生がますます注目されています。
※英文原本のプレゼンテーションはPDF資料をダウンロードしてください。
(日本語版サマリー)
Gordon Brothers/ブランド事業の紹介
- ブランド評価
Gordon Brothersは、金融機関、企業経営者、プライベート・エクイティ投資家に向け、ブランドを評価します。評価アプローチが現実的で分析を重視しながらも、評価会社としての視点を超え、ブランド投資の分野における積極的なプレーヤーとしての観点からブランド評価に取り組んでいます。 - ブランド融資
Gordon Brothersのブランド・チームは、金融機関、プライベート・エクイティ投資家、スポンサー等と協力し、ブランドの価値に基づいて融資を提供します。ブランドの清算価値(NOLV)の約50%の融資や、競合他社が難しい融資を提供することも可能です。 - ブランド投資
Gordon Brothersは、ブランドの買収や経営の分野におけるグローバルプレーヤーです。カテゴリーや地域といった市場拡大のポテンシャルがある既存ブランドを持つ企業の取得を積極的に行っています。
ブランド投資戦略の概要
Gordon Brothersの主な投資戦略は、既存の商品の企画・生産・販売を行うOpCo(Operation Company:事業会社)からブランドを切り出し、ライセンス事業で収益を生むIpCo(intellectual property holding company:無形資産の管理会社)へとビジネスモデルを転換します。
この戦略が有効なブランドの主な条件は、以下のとおりです。
■ブランドの応用力:商品のブランドとして、自社のチャネル以外での販売ができること
■ブランドの認知度:消費者が対象ブランドを十分に認知し、外部ライセンシーからのロイヤルティが見込めること
■ライセンス事業の展開可能性:対象ブランドを使って商品企画・販売ができるライセンシーが存在すること
■事業転換のスピード:既存事業が途切れてからライセンス事業として早期に再生できること
Laura AshleyブランドはGordon Brothersが取得し、ブランド投資・再生を手掛けている代表事例です。
事例の紹介